ニベアが全面否定、混ぜるとシミ消えるデマ広告→信じる奴いるのかよ

ニベアが全面否定・・・“混ぜるとシミ消える”デマ広告

インターネット上で、保湿クリーム「ニベア」と混ぜて使うとシミが消えるとうたう製品が売られています。ニベアはその効果を否定し、他の製品と混ぜて使わないでと呼び掛けています。

■ニベア「他の製品と混ぜないで」

　女性が「だまされた」と訴えるのは、インターネット上で女性が見た化粧品の広告です。

　そこには、こんなうたい文句がありました。

　A社の広告：「『ニベア』に混ぜるとシミが消える」

　実は、同じうたい文句はこの化粧品だけでなく、他の商品の広告でも使われていたのです。

　B社の広告：「『青缶にコレで』シミは消える」「必見、ニベアにコレを混ぜるだけ」

　女性はA社の広告を信じ、「シミが消せるかも」と、白い瓶に入った化粧品を購入してしまったというのです。

　商品を購入した女性：「A社の商品を定期購入して、ニベアと混ぜて使い始めました。3カ月使いましたが、効果が無いどころか、シミが濃くなってしまった感じです」

　こうした事態を受けて、「ニベア花王」は公式ツイッターで、こうコメントしました。

　ニベア花王公式ツイッターから：「『ニベアクリームと●●を混ぜるとシミが消える』という類の広告に、ニベア花王は一切関与しておりません。

ニベアクリームを、他の製品と混ぜて使わないで下さい。他の製品を混ぜると、ニベアクリーム本来の特長や成分の働きなどが損なわれてしまう可能性があります」

　番組の取材に対して、広告の内容を全面否定。無断で製品が広告に使用されていたといいます。

■違反広告を代理店「あえて放置も」

　番組はA社に取材を試みましたが、現在までに回答はありません。

　別の化粧品販売会社も、同様の広告を出していました。販売主であるB社に問い合わせると・・・。

　B社の回答：「広告の内容や詳細すべてを把握できていなかったため、今回のような広告が出てしまっていたという状況となります。

すべてを把握しきれていなかったという点に関しては、弊社に落ち度がございますため、現状WEBプロモーションを停止致しまして、確認・調査を行っております」

　広告主の会社が、どのようなうたい文句か把握しないまま、広告が世に出てしまったといいます。

　専門家によると、これらの広告は、景品表示法や医薬品の表示を規制する薬機法に抵触する可能性があるといいます。

　違法広告の調査をする「デトリタス」・土橋一夫社長：「商品力のない化粧品会社が、中堅くらいの広告代理店に依頼して、その広告代理店が違法な広告を作って、それをインターネット上の広告枠を買って、集客するというケースがよくあるケース。

依頼している広告代理店が多ければ、（依頼した広告主が）すべてを見切れないということはあると思う。ただ逆に、その言い訳ができる状態なので、違法な広告があると分かっても、放置しているということもあると思います」